新居靖子/Yasuko Nii

新居靖子のブログです。

 「月に寄せる歌-Song to the moon」

初めてこの曲に出会ったのは、数年前・・・。マティアスが講習会で伴奏していて、なんてステキな曲!って感動したのがきっかけです。
その時は曲名も知らず、そのまま忘れていたのですが・・・。

その数ヶ月後、偶然観た映画の中でこの曲が流れてて思い出し、それから忘れられなくなり、マティアスに曲目を尋ねたら、オペラ”ルサルカ”の「Song to the moon」と教えてくれた。

月の歌かぁ〜なるほど、神秘的で寂しそうな雰囲気の曲だったもんなぁ〜ってその程度やったのですが・・・。

マティアスが”ルサルカ”はいいオペラだから見るといいよって教えてくれたので、ネットで調べてみたんです。
そしたら、まぁなんとも切ない物語で、この月の寄せる歌の歌詞のまたまた悲しいこと・・・。

歌詞の内容と言うと・・・
〜水の精ルサルカ(人魚姫)が、人間の王子に恋をしてしまい、その悩みを空にかかるお月様に訴え、”王子に伝えて・・・”と懇願する〜
この詩の意味を知って、ほんとうにこの曲が大好きになりました。

これを思い出すきっかけとなった映画”アンドリュー NDR114 ”もなかなか感動でした・・・。
家事をこなすロボットの話なのですが、彼には魂があり、住み込みしてたうちにあった蓄音機でレコードを聴きながら、ロボットは感動してるんです。その時の曲がこのルサルカの月に寄せる歌。

私は来月芝の会のサロンコンサートでこの”月に寄せる歌”の伴奏をさせてもらいます。とっても大好きな曲を演奏する難しさと嬉しさと複雑な気持ちですがとっても幸せに感じます。
お時間があればぜひご来聴お待ちしております。
コンサートの詳細はこちら

月に寄せる歌(白銀の月) オペラ『ルサルカ』より ドボルザーク作曲

空の深みのお月さま。
あなたは遥か遠くから、
明るい光を送り出し、
広い世界を移ろいながら、
人の住みかを見つめてる。
月よ・・・しばらくそこにいて!
教えて!いとしい人はどこ?
 ・・・教えて!いとしい人はどこ?
     伝えて・・・銀のお月さま。
     伝えて・・・あたしはあの人を
     いつもこの手に抱きしめてるわ。
     たとえ、つかの間だとしても、
あたしの夢を見るように。
照らして・・・彼方のあの人に。
伝えて!ここで待ってると!
・・・伝えて!ここで待ってると!
     伝えて・・・銀のお月さま。
     伝えて・・・あたしはあの人を
     いつもこの手に抱きしめてるわ。
     たとえ、つかの間だとしても、
ああ・・・人の魂が、あたしの姿を夢に見れば、
きっと目を覚ましてくれるでしょうに!
ああ、消えないで・・・
 ・・・お月さま・・・消えないで!